9.技術的体験論文(詳述部分)の解答要求事項の意味

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解答要求事項について、言葉の定義をここで整理しておきます。

私の立場と役割とは

ここで言う立場とは、ある業務や事業(あるいはプロジェクト)における立場です。例えば建設コンサルであれば、管理技術者とか業務リーダーなど業務での立場のことです。課長や部長など役職ではありません。

前段として事業の全体の概要と目的、業務の目的などを述べた後に、立場を述べましょう。役割については、業務の目標とそのために必要なことを書きます。

②進める上での課題及び問題点とは

課題と問題点を混同している人が多いのですが、きっちり理解して論文を書くことでロジックが明確になり、説得力が上がります。

問題とは、現時点あるいは将来予測される損失・被害のこと可能性です。問題点はその原因、課題は解決の方向性です。

「業務の目標を達成するために、~という問題点があり、~することが課題であった」という流れでロジックを整理するとわかり易いでしょう。

③私が行った技術的提案とは

技術的提案とは、問題点に対して、複数の代替案から、どのように評価して、最適案を提案したかということです。

評価とは、大きくはメリット、デメリット、評価項目としては、成果であるコスト、品質、工期(納期)などの視点を抑えるべきです。

例えば建設で言えば、コスト(建設、管理)、品質(管理性、施工性、環境性、性能)、工期などの視点から、条件にあったものを抜粋して評価します。

④技術的成果とは

技術的成果とは、問題点にどのように対応し、課題を解決したかということです。技術的提案で使った評価項目(コスト、品質、工期)などの視点から、達成された成果を書きます。

⑤現時点での技術的評価及び今後の展望とは

ここでは、現時点から見た、妥当性や反省点、改善点を述べます。

技術革新や、社会環境の変化を考慮に入れて今後の展望を整理していきます。

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