10.技術士試験の情報共有とは

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もう一つ、組織による技術士育成に重要なメカニズムとして情報共有があります。大抵の人は、自分の作った論文を他人に見せたり、合格後に後輩に提供したりすることは少ないようです。これには、二つの心理があります。

一つ目は、自分の論文は他人に批評されたくない気持ちです。プライドが高いタイプに多いこういった方は多いですが、結局独りよがりになって合格が遅れていきます。

二つ目は、自分が苦労してつくった論文を、他人に見せたくない気持ちです。技術士合格者も、自分がストックしてきた論文を他人に提供することは、みなさん嫌がります。

模範論文=資産のようなものなので、ただ乗りされたくない気持ちはわかります。

また、社内で技術士が少ない会社では、すでに技術士の方が、社内で他に技術士を増やしたくないという気持ちもあります。

自分の処遇に影響が出る可能性があるからです。

本気で社内の技術士を倍増しようと思ったら、こうしたプライドや、出し惜しみをなくして、技術士試験に関する情報を共有していかなければなりません。共有する情報は、効果的な勉強方法、解答方法、試験ノウハウ、必要な知識、模範解答が該当します。

個人でバラバラにやるよりは、個人ごとに分担し、ノルマを設定し計画的に遂行することで、質のよいデータを多く蓄積することが可能です。

以上、企業内の技術士育成方法を書いてきましたが、育成方法を知識として知っていることと、実行できることは、また違います。

みなさん、工夫してやっていってください。

また、私の運営する建設経営研究所では、企業向けにを行っています。

企業戦略として、確実に技術士を倍増して行きたい企業の担当者の方、ご相談下さい。

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