必須問題については、解答要求事項の把握~骨子までを30分程度で完成してください。
かなり余裕があり、じっくり取り組めるはずです。
しっかり骨子を作ってから解答することが、他の受験者に差をつけるポイントになるでしょう。
①見出しの設定
例として、「現状と課題を述べよ」、「あり方を述べよ」を解答要求事項を発見したとします。
その場合、解答要求事項にあった見出しとは以下のようになります。
1.はじめに
2.~の現状と課題
3.~のあり方
4.おわりに
これを、3.方策とか取り組みにしたりすると、減点対象になります。
見出しについては、特に決まりはないですが
1.2. (1)(2) ①②の階層で使うと良いでしょう。
3層以上の多層化するのは、理解がしにくく、トピックが分散しすぎて中身が薄くなるのでやめましょう。
また、「§1.」とか「Ⅰ-1」など使う人がいますが、3枚程度の論文です。
シンプルに行くのが一番です。
②項目の抽出
1.2.3以下に入る項目(1)(2)①②などを、抽出します。
社会問題、上位目標、制約条件を意識して中身を抽出して下さい。
方法としては、上位から1.→2.→3.→と抽出していくものです。
内容に対して知識が豊富な時はこの方法でよいでしょう。
次に逆に、3.→2.→1.といく逆引きパターンや、とりあえず思いつくものを入れて、取捨選択しながら論文を構築する方法もあります。
二つの方法を組み合わせて、項目を抽出しましょう。
③ロジックの確認
ストーリー展開
結論(方策やあり方)と社会的問題が合致しているか
モレ・ダブリがないか
幅と深さのバランス
④用紙配分の決定
文の配分も採点に影響します。
空欄が空いていたり、「はじめに」や「おわりに」が多かったりバランスが悪い論文は、減点対象になるでしょう。
骨子段階で大体の用紙配分もあらかじめ決めておき、実際に書きながら調整します。
また、二次試験の必須科目は、時間的にかなり余裕があります。
最後まで埋めましょう。(出来れば最後の1行にかけて終わりましょう。)
必須科目の用紙配分例を示します。(600字×枚数3枚)として
1.はじめに:0.5枚弱
2.~の現状と課題:1枚強
3.~のあり方:1.5枚弱
4.おわりに:数行 (無くても良い)