企業の強みは、組織やチームによる行動です。つまり平凡な能力の人間でも、それぞれの特技や専門性を発揮して成果を出しています。
会社で言えば、経営、総務、経理、営業、技術と役割を分担し大きな成果を生み出します。個人ですべてを行うことはかなり大変です。
技術士の勉強に例えてみましょう。
まず、技術士の取得の目標を立て、勉強方法を研究し、勉強の計画を立てます。
そして、勉強時間を計画的にねん出し、参考書も買って、解答手法を確立する。
さらに、モチベーションを保ち、計画を確実に実施する。さらに、学習結果を検証し、改善を行う。
これらのプロセス(計画・実行・検証・改善)を統制し、個人で成し遂げるのは非常に困難であることは想像がつくでしょう。
組織学習・グループ学習というのは、みんなで集まって勉強するという意味ではありません。学習プロセスの実行と統制を役割分担し、個人で成し遂げられない大きな成果を発揮することです。
具体的には、チームとして、リーダー(統制、動機付け、調達)、事務局(計画策定、監視、検証)、実行の分担は最低限必要になってきます。
実行者が、一番良い方法で、確実に仕事をさせる環境を整備することが成功のこつです。