詳述した経験業務は、用地買収問題を抱える路線の詳細設計に関するものでしたが、供用目標年を達成するためにどうすればよいかという問題を抱えていました。
論文の展開としては、業務に先立ち、業務に係るリスクを分析し、課題、問題点を明確にして、顧客に報告し同意を得た上で対処するという、わかりやすい論理展開にしました。
対策は、外部(顧客に対する対策)と内部(社内に対する対策)という視点にわけて、それぞれに総合技術監理の技術体系項目を使って書きました。
実際、書いてみればわかりますが、体験論文で状況を詳細に述べることは、紙数の制約から不可能です。ただし、口頭試験で詳細点は確認するといっても、論文だけでも内容はある程度完結している必要もあります。
よって、フローチャート、図、表などを多用して、読みやすさと、問われていることに応えているか、論理展開の明確さ、総監の視点が確保されているかを重視してまとめました。ほとんど、プレゼン資料のような論文になりました。
そして、なんとか締め切りに間に合わせました。